今シーズン終了後、オーランド・マジックのダーコ・ミリチッチは制限付きFA権を得る。ただ、ミリチッチ自身は同僚のドワイト・ハワードと一緒にプレイすることを望んでいるようだ。「ドワイトとは同年齢だし、残りのキャリアを彼と共有できると考えたら興奮するね。」マジックとしては、ダーコ、ドワイト二人の7フッターと5年ないしそれ以上の契約を結び、長期にわたってツインタワーを維持することが最善のプランだろう。
2月26日のシカゴ・ブルズ戦。ミリチッチとハワードは二人合わせて35得点、32リバウンド、7ブロックショットを記録。94対87と勝利に導いた。ブルズはチーム全体で31リバウンドに終わり、二人でゴール下を制圧した形だ。また、ブルズのCベン・ウォーレスとPFP.J.ブラウンに対して9本中1本しかフィールド・ゴールを許さず、合計で4得点に抑えている。「今夜は我々にとって最高のゲームになった。二人はハードにプレイし、お互いの連携もうまくいっていたね。」
しかし、29勝33敗というチーム成績を見れば、ミリチッチとハワード二人の連携がまだ完成段階にないことは見てとれる。ドワイト・ハワードは1試合平均ターンオーバ数でリーグワーストであり、ダブルチームにこられるとパニックに陥る傾向がある。また、ミリチッチは毎晩安定した成績を残す段階には至っておらず、スタッツは日によって良かったり悪かったりする。ただ、二人が並んでプレイするとお互いの欠点は補完され、あたかもバスケットコートにおけるパーフェクト・ストームのようだ!
120sの巨体にものをいわせたプレイスタイルでゴール下を制圧するドワイト・ハワードと、器用なタイプのミリチッチは相性がよい。前述のブルズ戦では、P.Jブラウンよりも小器用で機動力に勝る213cmのミリチッチをマークするためにブルズは206cmのルオン・デンをSFからPFのポジションにシフトさせざるを得ず、マジックは身長差のミスマッチを作りだすことに成功した。「うちのビックマンを小さなプレイヤーが守らなきゃならないんだ。まあ、チェスゲームのようなものだね。」と、マジックのブライアン・ヒルヘッドコーチは試合を振り返る。
「リングから離れた位置でもプレイできるし、PFより小さな選手のドリブルやピック&ロールにも対処できる。ふつうのビックマンには難しいけど、ダーコにはそれが可能なんだ。」
ミリチッチの才能が開花したのは、トニー・バティが故障してスターターの座を獲得した一ヶ月前ぐらいからだ。スターターとして出場した13試合で一試合平均10.2得点、7.3リバウンド、2.15ブロックショットを記録している。リザーブのときには7.8得点、5.1リバウンド、1.67ブロックだったことを考えると格段の進歩だ。スタッツが向上したのにはいくつかの理由が考えられるが、プレイタイムが増え、より多くの機会を得たことに加えて、ドワイト・ハワードと並んでプレイしているのが特に大きいと思われる。
21歳のミリチッチはシーズン終了後FAとなるが、ミリチッチ自身は「その問題のことはあまり考えないようにしているよ。僕はただプレイしたいだけなんだ。オーランドに残留したいと思うけど、もしそうでなかったとしてもバスケットボールをするだけだね。オーランドだろうが、(出身の)セルビア、たとえ他のどんな国であっても僕はプレイし続けるよ。」
同僚のドワイト・ハワードはこう続ける。「ダーコは残留するものと思っているよ。ダーコが移籍するなんて心配はしちゃいないさ。ダーコがチームに残ってくれるのをみんな歓迎するし、彼がゲームを楽しんでプレイしてくれるならハッピーだよ。」
かくいうハワードにはボールハンドリング技術に課題が残る。バスケットに向かってアタックする際によくボールをスティールされたり、囲まれて潰されることがよくあり、フランチャイズワースト記録となる11ターンオーバーを2月26日のシカゴ戦で記録している。ただ、その後の4試合ではトータルで12のターンオーバーに止めてはいるが。
マジックのヘッドコーチブライアン・ヒルは過去にシャックをコーチしているが、シャックもルーキー時代にはリーグ最多の307ターンオーバーを記録している。「シャックにはカレッジで3年間の経験があるが、それでもルーキー時代には多くのターンオーバーを記録している。でも、シャックはNBA史に残る偉大なセンターだ。いずれ、ドワイトもそうなると期待しているよ。だんだんダブルチームを仕掛けられたときにどう対処すればいいのかを学んできているし、ドワイトはどんどん良くなっているよ!」若きツインタワーがマジックの命運を握っている。
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