
上げても儲かる、下げても儲かる。さらに言えば、予測の当たり外れに関係なく儲かる。・・・そんな投資スタイルを編み出せれば、別に市場の動きに関係なく儲けられるかと思います。で、そんな都合の良い投資スタイルなんてあるのかいっ、と思いつつ投資のお勉強をしていたら、なんかそれらしきスタイルを編み出してしまった今日この頃。(ホントかよっ!?)
そう、各論ではどこまでも単純な理屈です。ツナギにしろ、ナンピンにしろ、空売りにしろ特に理解できない代物ではなかったと思います。あとは、それらの道具をいかに組み合わせるか。前回、『順張り』と『逆張り』のどちらの方が有利かということを考えてみましたね。そう、「売り」と「買い」を両方建てた場合について考えていたんですよね。「1,480円で売った場合、次の展開として1,500円で買うのが良いのか、それとも1,460円で買う方が良いのか・・・。」、そんなモデルケースについて考えてみました。
極端に表現すればですが、『順張り』と言うのは、市場が上がってきたから「買い」を建て、下がってくれば「売り」を建てる投資スタイルのことを指します。要するに、市場の流れについていく手法です。「上がれば買い、そして下がれば売る。」多くの投資家に好まれる手法です。赤信号、皆で渡れば怖くない方式です。周りの人もやっているだろうから安心感があります。でも、投資の世界では意外に大衆に同調すると痛い目を見るようなんです。
『順張り』は言ってみれば、投資の世界での多数派ですよね。なんせ、一見ものすごく筋が通っているように見えるから。そう、トレンドについていけば儲かるはず。この考え方が『順張り』論者の唯一無二の主張なんだと思います。ただ、玉の配置を視覚化してみると結構おもしろいことが分かるんです。世間で言われているほど、『順張り』は勝てないんです。これは、ポジションを見れば分かると思います。理論上市場がどっちに振れても勝てるのは、『逆張り』なんですよね。そのへんをちょっと考えてみましょうか。
もし、あなたが買い一辺倒の投資ではなく、売りも買いも建てる投資家であれば、ある時点で売りと買いが同時に建っているポジションになったとしても不思議ではありません。結果的に売りと買いが同時に建つのではなく、意識して両建てのポジションを作ると思った以上に、安全に、そして意外にも簡単に儲けられます。この両建てのポジションについて書きたいがために無意味に長々と『順張り』や『逆張り』について書いてきた訳です。
結局のところ、売りと買いを建てるのであれば、売りの平均値と、買いの平均値はほとんどの場合どちらかが高くなりますよね。『順張り』では、買いの平均値の方が高くなりますよね!?『逆張り』では反対に売りの平均値が高くなります。もし分からない方がいたら、市場について行くのか、市場の流れに逆らうのかを考えてみてくださいね。つまり、ここまでをまとめると、
と言うような配置になりますよね。じゃあ、どっちのが良いのさ?強引に言い換えるのであれば『順張り』と『逆張り』、どっちの方が安全でかつ儲かるの?ということです。実は、この問いに対する答え、とてもあっさり解決します。答えは『逆張り』。その答えを非科学的に立証するために、ちょこっと図を用意してみました。『逆張り』の図です。
左の軸が値段。青色の1,480円のラインで売りを建て、赤色の1,460円で買いを建てた、という図です。
基本的な値動きとしては、この売りと買いで挟まれたボックスの圏内(1,460円〜1,480円)とボックスの圏外(1,460円以下、1,480円以上)の値動きがありますよね。

そして、この図において最も理解して貰いたい内容は、『逆張り』では、いちど保存した利益はその後の値動きに関わらず維持し続けられる、ということです。もし、売りの平均値>買いの平均値というポジションを構築できれば、それまでに得た利益は保存します。この図では、1,480円売り、1,460円買い、となっており20円幅の利益をとっていますよね。これは東京金の設定ですので、倍率は1,000倍。つまり、20,000円の利益を保存したと言うことです。その後の値動きによらず、利益は保存する。この現象の意味を考えるために、以下3つのケースについて考えてみましょうか。
まず一つめのケース。値動きがボックス圏内から乖離しなかった場合。1,460円〜1,480円の範囲内であればどこでも良いのですが、仮に1,470円の時点を考えてみましょうか。図の緑の棒線がありますよね。その横に値段が書いてあります。で、青と赤の点線が引かれています。この図の意味は、この緑の棒線のラインで、買いと売りを同時に手仕舞いしたことを意味していて、青と赤の点線の長さがそれぞれの損益を表わしているのです。
売り玉は、その後に下がれば利益になります。逆に買い玉は、上がれば利益になりますよね。もし、1,470円という値段で1,480円の売り玉と1,460円の買い玉を処理すれば、損益はいくらになるでしょうか?簡単ですよね。売り玉が10円の利益(1,480−1,470=10)で、買い玉も10円の利益(1,470−1,460=10)ですよね。合わせて20円の利益。つまり20,000円(売買単位が1000株だと考えて貰って結構です。)の利益になる訳です。
では、二つめのケース。売り玉の値段1,480円を超えてしまった場合。例えば、1,500円の場合を考えてみましょうか。もしこの時点で、売り玉と買い玉を同時に手仕舞いしたとしましょう。さてさて、損益はいくらになるでしょうか。1,480円の売り玉は20円の損(1,480−1,500=−20)ですよね。でも、1,460円の買い玉は40円の利益(1,500−1,460=40)です。合計すると、結局20円の利益。つまり、最初のケースと同様20,000円の利益に変化はありません。
売り玉の値段を越えた時点で、売り玉は値洗い(要するに仮計算のこと)で損になります。でもその損を補って、買い玉が利益になるので最終的には同時に手仕舞いさえすれば、値動きがボックスの外にどれだけ動こうと利益は変わらないのです。要するに、今まで考えてきたような売りの平均値>買いの平均値というポジションさえ作ってしまえば、値段の変化に無頓着になれるわけです。なぜならどう動こうと、利益は保存するからです。値動きに必要以上に翻弄されないんだから、相場が気になって眠れないなんてこともないと思います。
しつこいですけど、最後に三つめのケースを考えてみましょう。買い玉の値段1,460円を下回ってしまった場合です。仮に1,440円の場合を考えてみましょう。もう飽きましたか?そうです、また懲りもせず売り玉と買い玉を同時に手仕舞いしたとしましょう。さてさて、損益はいくらになるでしょうか。いい加減、3度も書くとさすがに飽きました。でも書きます。1,480円の売り玉は40円の利益(1,480−1,440=40)です。1,460円の買い玉は20円の損(1,440−1,460=−20)です。よって、合計20円の利益。結果的に、買い玉の値段を下回ろうとも、20,000円の利益は保存していますよね。
そうなんです、売りの平均値>買いの平均値という玉の配置においては、まさに利益は保存するのです。売り玉が損になろうと、買い玉が損になろうとノープロブレム!同時に手仕舞いという操作さえ使いこなせれば、いつでも損になっている玉をカバーして、トータルで利益になる配置だからなのです。
でもね、ちょっと考えてみてください。売りの平均値>買いの平均値、言い換えれば『逆張り』の配置だからこそ利益は保存したのです。じゃあ、正反対の買いの平均値>売りの平均値、つまり『順張り』の配置だったらどうなるんでしょうね〜???<そうなんです、『順張り』の配置だとね、利益は保存しないんです。要するにね、利益が保存するという現象の根幹を担っていたのが、売りの平均値>買いの平均値という配置です。一方の玉の損を帳消しにしてその上で利益まで出すのを可能とするのが、一方の玉が余分に儲けた利益です。
そう考えると、買いの平均値>売りの平均値という『順張り』配置では、利益が保存するという現象と逆の現象がいつも頭をもたげるんです。そう、あえて表現するならば買いの平均値>売りの平均値の配置では、損失が保存されるのです。ちょっと図をご自分で図を描いて考えてみてくださいね。ボックスの中も損。ボックスを乖離すると、一方の玉の利益を必ず上回るだけの損が一方の玉にあるのです。値動きがどうであろうと損、損、損。・・・ははは、なんて恐ろしい。
とりあえず、売りの平均値>買いの平均値という配置を作ってやりさえすれば利益は保存するでしょう。個人的にはこの配置こそが、利益への近道・・・・・・なような気がする。当然、保存する利益がでかいほど良いのだから、どれだけの利益を保存できる配置にするか、という点が技術なのかなあ。ただ、ここで考えるべきは、利益は保存したままで、さらにその利益を拡大できないのだろうか?というもっともな疑問ですよね。
実は利益を保存したまま利益を拡大するということは簡単に出来るのです。やるべきことは果報は寝て待てよろしく、寝て待つだけ。・・・おいおい、なんじゃそりゃ。と言うことでそこらへんは次回以降で考えてみますね。ここから先が壮大な、、、もといショボい、と言うより小賢しい『逆張り+ナンピン+ツナギ』投資計画です。乞うご期待。
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