
今回は少し【1−1】ポジションの特性について触れてみましょう。使い方によっては短期間での売買にとても威力を発揮する性質です。【1−1】ポジションというのは売り玉と買い玉が同枚数のポジションのことで、
【2−2】だろうが、【10−10】だろうが、【100−100】だろうが、とにかく売りと買いの枚数が同じであれば【1−1】ポジションであると定義します。(このポジションの表し方がよく分からない方は、
売りと買いのサスペンス劇場を参照ください。)
たとえば、
・ 一株あたり100円で10枚購入
・ 一株あたり200円で10枚空売り
という【10−10】のケースを考えてみましょうか。手仕舞い売りをすると売買取引が一区切りつくのですが、上記のようにツナギ売りを実行すると、買い方と売り方のバランスが一致して、売り・買いの差し引きバランスはゼロになりますよね。これが、いわゆる【1−1】ポジションです。では、手仕舞いと空売りという両者の操作間にはどのような違いがあるのでしょうか・・・。
200円で手仕舞いした場合は、ひとつの商行為が終結したことになります。そのため、次に行う売買は最初に100円で購入した株とはなんの関係もなくなる訳です。ですが、ツナギ売りを利用すると、100円で購入した株との関係が続きながらにして、それ以降に行う売買を継続することとなるのです。
どうしてこんなめんどうなことをするのか、というと「利益を確保しながら、さらに利益を伸ばそう」とするからです。ツナギをした場合には、現物との関係が持続されています。そのため、その後の対応が多様であり、値動きによってはさらに有利に展開する可能性があるのです。
ここで、少し考えてみましょうか。株価100円で10枚買い玉を建てました。その後、200円になったので手持ち玉すべてを手仕舞いしました。この操作での1枚あたりの利益は、手数料などを考えなければ100円ですよね。で、ポジションはすべて無くなります。
では、株価100円で10枚買い玉を建てました。ここまでは同じ。その後の展開として、200円で10枚空売りしました。では、ここで問題。この「ツナギ売り」の操作によって1枚あたりの利益はいくらになったでしょうか?
「・・・は?手仕舞いしてないんだから、1枚あたりの利益が
いくらになるか分かるわけないじゃないか!」
そう思いますか? 確かにそれも一理あります。1枚あたりの利益がいくらになるかはその後の操作次第ですからね。でもね、この「ツナギ売り」のプロセスでは、1枚あたりの利益は常に100円なんですよ。ポジションを持ち続けている点が、手仕舞いの操作と明らかに異なるところですがね。
では、なぜ常に100円幅の利益を確保できるのでしょうか? ポジションは持ち続けているのに、利益が決まるものなのでしょうか?ではでは、ちらっとヒントを。まあ、ほとんどこれが正解ともいえるかもしれませんが、ちょこっとだけ頭を使ってみてください。カンタンなことですから。
じゃあ、まず株価が50円になってしまった場合を考えてみましょうか。
はい、買い玉の値段の平均値は100円でしたよね。これが10枚。
なので、買い玉を株価50円の時点で手仕舞いするとなると、1枚あたり50円の損ですよね。
では、売り玉はどうでしょうか。売り玉の平均値は200円でした。
買い玉と同じく枚数は10枚。株価50円の時点で手仕舞いするとします。
利益は1枚あたり150円ですよね。
買い玉と売り玉を別々に計算してみましたが、
両方同時に手仕舞いするとなると、結局1枚あたり100円の利益になりますよね。
上記のように株価がいくらになろうが、トータルでは
100円の利益を保持していますよね。
そのからくりは、
からですよね。つまり、今回考えてみた
・ 一株あたり100円で10枚購入
・ 一株あたり200円で10枚空売り
という操作においては、その後株価がどう動こうと利益は常に100円だ!ということですよね。このような状態を僕は勝手に「利益が保存する」と呼んでいます。市場の動きによらず利益は常に100円ですからね。ただし、ここだけは注意してくださいね。「利益が保存する」ためには条件がいくつかあるんですよ。それを間違って解釈して「あ〜、つなげば大丈夫なんでしょ?」と安易に玉を建てると、「損失が保存する」というシャレにもならない状況に陥ってしまいますので・・・。
ただ、それを理解したうえであえてそのようなポジションを作ることも考えられます。要は、使い方次第です。
さらに、言うまでもないことだとは思いますが、100円の利益を確定するには、「買い玉と売り玉を同時に手仕舞いする」という操作が必要です。
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では、「利益が保存する」ための条件は何か? |
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どのようにポジションを構築していけば「利益が保存する」のか? |
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今回のケースで考えると、100円以上の利益は取れないのか? |
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つまり、「利益の拡大」は可能なのか? |
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